大根飯(野外調理兼用)のつくりかた |
1:材料の切り方 |
(写真は二人分の食材です)
大根はよく洗って銀杏切りにします。肉は市販の牛切り落としなどを用いると良いでしょう。
材料(一人分)精米(または米麦混合)、260グラム大根、200グラム(または切り干し大根25グラム) 牛缶(肉)50グラム 醤油、30ミリリットル(または醤油「エキス」10グラム)
(注)牛缶とは部隊用の牛水煮缶をさします。一般家庭では市販の牛肉を用いると良いでしょう。 |
2:材料の下拵え |
鍋に大根と、大根に被る位の水を入れて火にかけ、大根が軟かくったら牛肉を入れ、浮かび上がる灰汁を取り除いてから醤油で少し辛目に味をつけます。煮汁は底に多少残るくらいに煮詰めておきます(汁はご飯の味付けになります)。 |
3:ご飯と混ぜる |
炊きたての飯に汁と具をかけて、よく混ぜあわせれば完成です。 |
4:完成 |
備考
「大根飯」というと、NHKの連ドラ「おしん」を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。大根飯も栗ごはんも竹の子飯も、もともとはお米を節約して他の具で増量する「かて飯」の系譜を引いていますから、その発想は間違いではございません。が、そうした「かて飯」が洗練されて、今の混ぜご飯になっていったと言うところでしょう。さて、本品の味付けは醤油だけですが、作ってみると醤油のとげとげしいしょっぱさがありません。肉と、なによりも大根の甘みが醤油と混ざり合い、やわらかな、良い味をかもし出しています。なお、本品は切干大根を用いて作ることができます。キャンプや登山のときに、肉缶と切干大根を用いて、陸軍風の混ぜご飯などいかがでしょうか? (調理・文責、中山郁) |