牛肉軟か煮のつくりかた |
1:材料の準備 |
(写真は四人分の食材です)
牛肉は細切りに、葱は3センチ位の斜切りに、馬鈴薯、人参は乱切りにし、生姜は薄く木口切りにします。
材料(一人分)牛肉(または硬き肉)、80グラム馬鈴薯、150グラム 生姜、1グラム 砂糖、8グラム 葱、80グラム 人参、20グラム 醤油、30ミリリットル 食塩、2グラム |
2:牛肉を煮る |
鍋に牛肉を入れ、肉が浸る程度に水を入れて火にかけ、肉が軟らかくなるまでゆっくりと煮ます(牛肉は灰汁が沢山出ますから、よく取って下さい)。 |
3:生姜を入れる |
肉が柔らかくなったら生姜を入れます。 |
4:野菜を入れる |
続いて、人参、馬鈴薯の順序に鍋に入れて煮ます。 |
5:味付け |
馬鈴薯に多少火が通った頃、砂糖、食塩、醤油で調味します。 |
6:仕上げ |
最後に葱を入れて煮上げたら完成です。 |
7:完成 |
(注)季節により筍、椎茸、豆麺等を材料に入れると一層美味しいでしょう。 備考
近年、「海軍の肉じゃが」が有名になり、呉市と舞鶴市が本家争いをして話題になりました。それに対してこちらはいわば、陸軍の肉じゃがとでも申せましょう。玉葱ではなく葱を用いるのが甚だ日本的と感じられます。しかし、お味の方は抜群です。是非お試し下さい。作り方のコツとしては、野菜をちゃんと順番に入れること、そしてジャガイモを煮崩さないことです。もし、ジャガイモが煮崩れてしまったら、見た目も食感も台無しになります。陸軍栄養学の権威、川島四郎少将は兵営の調理について、切り方が悪く、やたらと火を通し、やたらと混ぜ返す「牛糞式の煮物」が多いと語っています(川島四郎『食糧発明物語―復刊・食糧研究余話―』P124、東明社、昭和59年)。本品などは、美味しい反面、「牛糞式」にもなりやすいものですから、気を付けて下さい。もっとも、「牛糞式」を再現してみたいというマニアな方は・・・どうぞ、お試し下さい。(調理・文責、中山郁) |