

海軍きんとんのつくりかた | 
| 平成十八年三月十七日  再現・大正・昭和の味 番外編 ―『海軍主計兵調理術教科書』から―  | 
材料の準備 | 
材料(一人分)白隠元豆、百グラム白砂糖、七十グラム 塩、少量  | 
1:豆を煮る | 
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白隠元豆は前夜から水に浸したうえ、豆にかぶるくらいの水を加えて煮立てます。  | 
2:味付け | 
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豆が十分軟らかくなったら、その三分の一を取り、残りに白砂糖、塩を加え味がよく浸み込むまで煮ます。  | 
3:豆をすり潰して煮る | 
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別に取っておいた豆はよくすり潰してから鍋に入れて火にかけ、残りの砂糖と塩を入れて煮上げます。  | 
4:豆と混ぜ合わせる | 
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最後に潰した豆と煮た豆を混ぜ合わせれば完成です。  | 
5:完成 | 
![]() 写真の食器は、当事の海軍で用いられた下士官・兵用の食器です。 備考
海軍というと、ハイカラな「海軍カレー」や、豪勢なフルコースといったイメージがありましょうが、下士官・兵の献立は、陸軍の『軍隊調理法』に掲載されているものと同じ料理が沢山あります。多くが農村の出身であったという点では、陸軍も海軍も変わるところはありませんから、これは当然のことでしょう。さて、この「きんとん」も、陸軍のそれと同じような作り方をしています。そして、同じように美味しいものです。隠元豆だけではなく、ジャガイモなどでも作ることができます。たまには海軍風のおやつなど、如何でしょうか?(調理・文責、中山郁)  |