乾パン粥のつくりかた |
1:材料の準備 |
写真は一人分の食材です。 材料(一人分)乾パン: 75グラム(約3分の1食)水 : 550ミリリットル 食塩 : 少々 |
2:お湯で乾パンを洗う |
乾パンにざっと湯をかけて外側についている油を洗い流す。 |
3:乾パンを小さく砕く |
お湯を吸った乾パンを小さく砕く。 |
4:乾パンを煮る |
砕いた乾パンに水550ミリリットルを加え、しばらく煮る。 |
5:味つけ |
食塩を加えて味付けをする |
6:完成 |
備考「ぼくの分隊の半数が食当りでお腹をこわして困っているとき、中隊指揮班にいる往年の炊事モサがやってきて、 乾麺包で患者食をつくってくれたことがある。 見ていると炊事モサは、まず乾麺包に湯を注いで、 表面の油を洗い流してから飯盒に入れて水をさし、 箸で攪拌しながら、ごとごとと煮て、 どろどろになったところで塩をひとつまみ放りこんだ。 「牛乳と砂糖があれば、言うところなしだがな」と、 いったところから考えると、 これはどうやらオートミールの代用品だったようである。」 (棟田博『陸軍いちぜんめし物語』光人社、平成6年) 棟田さんが描いた一品が、これです。 今回はレシピ通りに塩だけで味をつけたのですが、 やはり、炊事モサ(炊事兵のこと。モサというのは 棟田氏が所属していた岡山10聯隊の兵隊言葉で2年兵を指す) の言うように、牛乳と砂糖で煮ることをお勧めします。 (調理・文責、中山郁) |