葛湯のつくりかた |
1:葛を入れる |
(写真は三人分の食材です) 二重鍋の中鍋に湯を沸かし、これに水溶きした葛粉を入れます。 材料の準備(一人分) 葛、20グラム 水、360ミリリットル 白砂糖、10グラム 食塩、少量 |
2:味付け |
佐藤と塩を入れ、葛に固まりが出来ないようによく掻き混ぜます。 |
3:葛湯を煮る |
外鍋に湯を適宜入れ、中鍋を湯煎してさらに約20分間煮ます。二重鍋がない場合は、大鍋に湯を張り、その中に葛湯を入れた鍋を置いて煮ると良いでしょう。 |
4:完成 |
備考:食欲がない、または余り重い物を食べられない病人などに良いのが葛湯です。本品は湯の量が多いので、やや流動食風の仕上がりになります。砂糖をあまり使わず、塩で甘みを出すのが特徴と言えましょう。が、お好みによって湯の分量を加減してみてください。 (調理・文責、中山郁) |
補遺:サクサク |
なお、葛湯は東部ニューギニア戦末期においても、現地で取れるサゴ椰子澱粉(サクサク)を用いて盛んに食べられました。十五万人のうち、辛くも生還された一万の方々の命を支えたのがサクサクでした。勿論砂糖どころか塩もなく、サクサクの葛湯に現地の野草などあらゆるものを一緒に煮て食べたと記録されています。が、サクサク独特の匂いがあり、マラリアで高熱を出しているときなど、食べられたものではなかったといいます。写真はサクサクを用いて作った葛湯です。左上のパン状のものは、サクサクを焼いたお好み焼き風のもの。 |