煮ハムのつくりかた |
1:材料の準備 |
(写真は五人分の食材です) 材料の準備(一人分)豚(赤肉)、100グラム生姜、1グラム(食用の際に用う) 醤油、20ミリリットル(製造の際に用う) 食塩・氷酢酸、少量 |
2:肉を茹でる |
豚の赤肉を筋目に沿って大切りに切ります(厚さ十センチ以 内。または、肉屋さんで売っている豚の肩ロースブロックを そのまま使えば良いでしょう)。次に、鍋に肉が浸る程度の 分量の水を入れて沸かし、食塩と氷酢酸を加え、ふたたびひ と沸かししてから豚肉を入れ、肉に箸が容易に通るようにな るまで茹でます。 注氷酢酸液は肉500グラムあたりにキャップ8分〜1杯が適当です。 |
3:肉を漬ける |
豚肉が茹であがったら、これを醤油に味の染み込むまで浸し ておきます。浸し時間は、夏季なら一日、冬季は一週間が適 当でしょう。 注少量を作る場合、肉の上面まで醤油に浸りません。この場合は、時々肉の上下をひっくり返して、まんべんなく浸るよう にしましょう。 |
4:かけ汁をつくる |
食べる前に、豚肉を浸した醤油に卸し生姜を混ぜてタレをつ くります。 |
5:完成 |
豚肉に醤油がよく染み込んだら取り出して、半センチ厚みに 切り、タレをかけて召しあがれ! 備考いわゆる「煮豚」です。日本のラーメン屋さんには、チャーシュー(焼き豚)の代わりに煮豚を出しているところがたく さんあります。これは戦後、復員してきた兵隊がラーメン屋 を開いたとき、軍で知った煮豚の製法を用いたからであると いう説もあります。さて、お味のほうですが、味は良いので すが、冷えたままで食べると若干肉が固く感じます。「煮ハ ム」ですから、冷えたまま食べるのが本義ですし、冷えたハ ムに汁気が少ないのは当然の事です。しかし、試しにラーメ ンに入れてみると、肉の柔らかみが戻り、口当たりが大変よ くなりますし、肉に沁みこんだ醤油の味わいが堪能できまし た。ですので、召しあがるときには、一寸レンジで温めてか ら切り、タレを掛けるか、またはラーメン屋さんと同じく、 チャーシューとしてお使いになるのが良いでしょう。また、 肩肉ではなく、油分の多い焼き豚用のブロックを使うと、よ り美味しくなると思います。(調理・文責、中山郁) |