おぼろ汁のつくりかた |
1:材料の準備(写真は2人分の材料です) |
材料(一人分)おぼろ昆布: 5グラム焼き麩 : 3グラム 桜海老 :10グラム(又はチリメン雑魚) 醤油 :15ミリリットル(又は粉醤油7グラム) 食塩 : 少量 ※注:本事例の麩は庄内の板麩を使いましたが、勿論、市販の焼き麩ならなんでも結構です。 |
2:材料の下ごしらえ |
おぼろ昆布を食べやすい大きさに切り、焼き麩は水に浸しておく。 |
3:桜海老をゆでる |
鍋に一人分350ミリリットルの水を入れ、沸いたら桜海老を加えて一沸しする。 |
4:味付けをする |
桜海老をひと沸かししたら、続いて醤油と食塩で味をととのえる。 |
5:仕上げ |
最後に焼き麩を入れて煮上げる。 |
6:配膳方法 |
配膳時には、おぼろ昆布を各人の食器に入れ、上から汁を掛ける。 ※注:本調理は主として混ぜ飯の副食として用いられます。 |
7:完成 |
備考これは乾物を利用した即席汁といったところでしょうか。野戦での調理も念頭に置いたためか、レシピには粉醤油 (今で言えばフリーズドライの醤油)の分量も記されています。 勿論、現在ではこのメニューを戦場で作るということはあり得ないでしょうから (残念ながら昨今の国際状勢からして、断言できないのが残念ですが)、 登山やアウトドアの際にお試しになっては如何でしょうか? このメニューの材料は全く重いさもスペースも取りませんから、 長距離縦走の場合など重宝するかと思います。 ところでお味の方ですが、 それほど深い味が出るわけではありませんが、 素朴な、いかにも昔風のお吸い物といった感になります。 ところで、『軍隊調理法』のレシピを 再現しているとしばしば感じられることなのですが、 このメニューも、レシピ通りの分量で作ると一寸塩辛くなってしまいます。 ご家庭や山で調理してみる場合には、適宜味を加減してみて下さい。 (本事例は2人分の食材を使って作り始めましたが、 途中で水を足し、完成時には4人前となりました) (調理・文責、中山郁) |