平成十八年六月五日
その百五十八 干瓢の煮染め
干瓢は煮染めとなし、単にそれのみを惣菜に用うる事あれども、多くは他の物と付け合せて用う。また干瓢は若布と配し、ぬたとしても宜し、その他向付けとしてはあちゃら煮としても宜し。
(一)干瓢の煮染め
まず干瓢を水にて洗い、しばらく湯煮をなし、適度に煮たるのち、その煮汁を捨つることなく直ちにこれに醤油、砂糖を加えて煮染め、適宜の長さに切り揃うるものとす。ただし古き干瓢に在りては湯煮の煮汁は捨て、なお一度水にて洗うか、もしくははじめ干瓢その他を食塩をもって揉み、軟らかくなし、水にてじゅうぶん洗うもよし。