注意点


◆衛生について


マナリ村の便所
夜ともなると……
 ニューギニアというと、南瞑瘴癘の地といったイメージがあるが、ココダ道の道中には、そうした冒険小説の舞台となるような凄まじい環境はなかった(最低でも道沿いには、という意味で)。むしろ、気候も存外からりとしていて、動かない分には気持ち良い位であった。村も清潔で、ゲストハウスは古びているがきちんと寝泊まりできる。村中の清潔さは、各村がSDAであることとも関連していよう。

ただ、便所ばかりは、気にする方には大変かもしれない。村にある便所は、草葺きの小屋形式で,入ると丸太が敷き詰められ、その真中に穴があいているという形式である。ま、行って楽しんでみて下さい(笑)!!

 また、水ばかりは気をつけるのにこしたことはない。必ず浄水剤を使うか、キャンプサイトでは煮沸した湯・または湯ざましを飲むべきであろう。勿論,山中の水場には、ナマで飲んでも大丈夫であったところが幾つかあった。これらは大抵、沢の源頭であり、水も綺麗で美味しいのだが、あくまで筆者が大丈夫であったということで、他の方の胃袋については責任は持てません。各自の判断で対応してください。

 フランク社長のツアーでは、朝夕の食事後、参加者各自の食器を消毒することになっていた。これは先ず、熱いお湯の入ったバケツに食器を入れ,ブラシで汚れを洗い流してから、消毒薬の入ったバケツに移してから、布巾で拭うのである。フランク氏によると、これは豪陸軍のシステムを踏襲したものであり、食中毒の防止と衛生保持によいという。さらに、彼がいうには、ニューギニアのボーイ達は手を洗う習慣が身についていないので、充分注意し、言うべきであるという。ボーイさんに食事の準備をしていただく場合、気になる方は一寸確認してみましょう。

◆タバコ

 現地ではなかなか欲しがられる。やたらめったら渡すのは考えものだが、交歓をする場合、非常によいアイテムとなる。(日本軍は両手で住民に渡すことによってその好意を得た)。また、慰霊祭では必須の供物であるから、自分で吸う分も併せて1カートンを携行した。

◆粉ジュース

 軽く、かさばらず、安いので非常に便利。浄水剤の入った水の味もごまかせて重宝した。暑熱地であるので、ポカリなどではなく、駄菓子屋などで売っている炭酸系のものがよい。

◆歩く格好

 中はTシャツに短パンで充分だし、長袖にズボンでは暑気でやる気がなくなる。西表島のようにハブがいないので、短パンで充分だし、快適でもある。但し、行動開始直前、最中にたえず手足にローションを塗らなくてはならない。テン場についたら長ズボンに長袖シャツをつけること。帽子はつば広のブッシュハットが最適。とくにカギ村手前からスタンレーの峠手前までは後頭部に直射日光があたるのできつい。

◆靴

 軽いトレッキングシューズで充分。重登山靴でなくても大丈夫である。

栃木県護国神社