9月15日(月)


行程表

9/15(月) 晴のち一時雨

  7:45   デッパ。ゲストハウス前から村中を通りぬけ、谷に下り、沢を渡り急坂を登るとエフォギ2である。
  8:30   エフォギ2着、1本。西村氏建立の忠魂碑前にて勤行。
  8:45   デッパ。村の広場を通りぬけ、ガーデンから森の中の尾根伝いに谷に降りてゆく。
  9:20   2本。谷底に近くなるほど急な下りとなる。
  9:30   デッパ。樹林帯の登りが続く。
  9:40   沢徒渉。渡ってすぐに、カギのエアストリップまでの強烈な急登となる。
  9:47   水場通過。(登山道の右手に清涼な水が流れている。冷たく美味い。補給(生飲可)。
  10:01   3本、急登で伸びた隊列を纏めるために長く休む。木陰は涼しく気持ち良い。
  10:15   デッパ。
  10:50   4本、カギのエア・ストリップ上端にて。急登で伸びた隊列を纏めるために長く休む。風もあり、木陰は涼しく、展望も利くのでよい休憩場所である。
  11:20   デッパ。草原の中、きつい直射日光を受けつつカギ村に入ってゆく。途中にゲストハウスあり。エフォギのそれよりも綺麗そう。村は人気がなく、静か。
  11:40   5本。カギ村の上端にて。昼食。水道があり、水の補給が出来るが要浄化剤。見通しが利き、これから登る道や尾根の向こうに村などが見える。ただし、雲が増えてきて、雨の予感。
  12:30   デッパ。10分後にスコール状の強い雨。雨具を着るが、歩くと暑過ぎるので脱ぎ、首にひっかけるだけとする。

以降、強い雨で記録不能。道はカギからひたすら登る。最初は草原で、上に行くと樹林帯となるが、道幅が広いので晴天のときは、背筋に直射日光を受けることになろう。勾配といい、登高時間といい、丹沢のバカ尾根にそっくり。雨は登りの終ったあたりでやむ。
  16:08  

テントサイト着。スタンレーの広い山稜中の樹林に囲まれたテントサイト。スペースはダンロップ20張程度。水はサイト側の小沢。手の切れるような冷たさで、生で飲んでみたが大丈夫であった。水浴は可能だが、寒いであろう。

行動記録


西村氏建立の忠魂碑
ブリーフィングを終え、7:45にエフォギを出発。道はゲストハウス前から村を通りぬけ、一旦谷に下りる、そこから手の切れるような冷たい沢を渡ってひとしきり急坂を登ればエフォギ2に出る。ここには西村幸吉氏が建立した小さな忠魂碑が立っている。氏は高知144聯隊の数少ない生き残りで、ポポンデッタに住みながら人々に機械技術を教え、遺骨収集にあたった方である。碑前で線香を供え、ひと簡単な祈りをあげる。

ここから道は村の広場と農園ガーデンを通り抜け、樹林帯の尾根下りとなる。はじめやそれほど急ではないものの、谷底に近くなるほど勾配は増してくる。谷底の沢を徒渉すると、これからカギのエアストリップまで強烈極まる急登となる。恐らく、急なことではココダ道中随一であろう。ともかく急!登りにとりついてしばらくすると、登山道の右手に清涼な水が流れている。冷たく美味いので、たっぷりと補給する。更にゆっくり、確実に歩をすすめてゆく。次第に木々が薄くなりはじめ、勾配がゆるまればカギのエアストリップは近い。エア・ストリップ上端は風もあり、木陰は涼しく、展望も利くのでよい休憩場所である。ここからはきつい直射日光を受けつつカギ村に入ってゆく。村の端にあるゲストハウスは、エフォギのそれよりも綺麗そうである。村はかなり大きいものの、人気がなく、静かであった。民家の壁に張ってあった冷たそうなSPビールのポスターが妙にうらめしかった。ビールでなくてもよいから冷たい飲み物が欲しい。

カギ村の上端まで行くと右側に水道がある。水の補給は出来るが浄化剤は必要である。ここで昼食休憩となり、みな一斉に民家の軒下に逃げ込む。雲量が増え、雨が来そうに思えるものの、ともかく日差しが暑いのである。休憩した場所からはこれから辿る山道や尾根を挟んだ集落、さらにはビクトリア山も眺められる。昼食後、草原の中を登りはじめてほどなくスコール状の強い雨が始まった。一旦は雨具を着たものの、歩くとあまりにも暑過ぎるので慌てて脱ぎ、首にひっかけるだけとする。


ミヨラ分岐
他のオーストラリア人もボーイ達も雨具を着ているものは殆どいない。道はスタンレー山脈主稜から別れた支尾根を忠実にあがってゆく。はじめは草原で、上に行くと樹林帯となるが、道幅が広いので晴天のときは背筋に直射日光を受けることになろう。勾配といい、登高時間といい、背中に直射日光を受けることといい、丹沢のバカ尾根にそっくりである。長い登りに耐え続け、道が突然平坦になれば、スタンレーの主稜線に取り付いたことになる。左側に細い踏み跡が見えるが、マウント・ベラミーへの分岐であろうか?ここから先は地形の錯綜した広い森の中のゆるい登り下りとなる。途中、一寸した広場にでるが、ここがミヨラへの分岐である。地面に豪軍の短機関銃弾が落ちていた。ミヨラ分岐から少し進めば本日のキャンプサイトにつく。



水場

エフォギ村とエフォギ2村の間の沢

エフォギ2から沢を渡り、カギに上がる急登の途中の小沢(生で飲んだ)

カギ村上端の簡易水道

幕営地

カギ村ゲストハウス:しっかりした建物であったが、中は見ていない。

テントサイト:スタンレーの広い山稜中の樹林に囲まれた、細長いテントサイト。スペースはダンロップ20張程度。水はサイト側の小沢。手の切れるような冷たさで、生で飲んでみたが大丈夫であった。水浴は可能だが、一寸寒いであろう。













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栃木県護国神社