9月10日(水)


行程表

9/10(水) 晴
  5:45   起床。鳥たちの猛烈極まる交響曲?で目覚める。
  6:15   朝食。
  7:05   ブリーフィング。村の女性達数人がトタンを頭にのせてすたすた歩いていく。走っていないのに相当早いペースなのに驚かされる。
  7:35   デッパ。やや湿った坂道をあがり、尾根上を辿る。勾配はそれほどきつくない。
  8:00   1本。
  8:05   デッパ。
  8:20   2本。
  8:25   デッパ。このあたりから道は次第に勾配を増し、かつぬかるんでくる。ポーター達は次々とはだしになる。
  9:00   ゴールデンステイ―ル(イミタ峠)、3本。ダンロップ1張分のスペースあり。風が通りぬけ、気持ちよい。この辺りが豪軍のイミタ陣地。最後の防衛線であったとのこと。
  9:10   デッパ。ジグザクの下りののち、風の通る気持ちよい尾根上の道を下ってゆく。
  9:50   4本。尾根上にて。
  10:05   デッパ。
  10:20   小川に出会う。5本。水を補給。以後、道はイミタ川沿いとなり、幾度となく徒渉をくりかえす。途中、ダンロップ10張以上のテン場あり。
  10:40  

デッパ。

  11:15  

6本、20張分のテント場。水は側の川。大分暑くなってくる。

  11:20   デッパ。
  12:00   7本。昼食。暑いので木陰に入り、ポーターのシノイ氏とワンタイム・シッダンでワンタイム・カイカイをする。
  12:35   デッパ。
  13:00   8本。
  13:05   デッパ。
  13:40   ウア・ウリ川テントサイト着。ダンロップ10張分のスペースあり。水はテント場下の川。ジム氏暑さで大バテのため、みなで氏のテントを設営。浄化剤または煮沸必要。巨大蛇出現し一同大興奮。

行動記録


出発前のレクチャー
 朝は鳥たちの猛烈極まる鳴き声で目が覚めてしまう。高い樹幹の上からありとあらゆる鳥の鳴き声交響曲?が降り注ぎ、とてもではないが寝ていられない。変なもので、昨晩も夕方はえらくさわがしかったのに、就寝時間になるとぴたっと鳴き止み、起床時間にあわせてさえずる。おかげで目覚ましは不用である。ボーイ達が準備したシリアルとお茶の朝食をすませ、テントを畳み、出発準備を終えるとフランク社長が皆を集合させ、今日歩く行程と、戦時中、そこで何があったのか詳細な説明がなされる。本日はイミタ山脈を越える。途中越えるゴールデンスティールは、戦時中、イオリバイワから退却した豪州軍が新たな防衛線を敷き、日本軍をくい止めようとしたところである。ブリーフィング。どこかの村の女性数人がトタンを頭にのせて通り過ぎていった。走っていないのに相当早いペースなのに驚かされる。我々があのペースで歩いたら、3時間も持つまい。ニューギニアの女性は強く、元気で働き者である。


戦時中のゴールデンスティール
 ブリーフイングを終え、7:35にテントサイトをデッパ。やや湿った坂道をゆっくり上がり、尾根上を辿る。勾配はそれほどきつくない。歩くと暑いが、休憩中に木陰に入ると涼しくなる。道はゴールデンスティールに近づくにつれ勾配をまし、次第にぬかるんでくる。それまで靴をはいていたボーイ達は次々とはだしになる。足指全てで土を掴むような彼らの歩き方は安定感に満ち、見ているだけで嬉しくなる。

 9時丁度にゴールデンステイ―ル(イミタ峠)に着いた。風が通りぬけ、ほてった体を冷やしてくれる。この辺りが豪軍のイミタ陣地であったとのこと。

 峠からはやや急なジグザクを下ってから、山腹の左を巻くように辿り、それから風の通る気持ちよい尾根を下ってゆく。下り切ると道はイミタ川に出会い、そこからは川沿いに、徒渉をくりかえしつつ歩いてゆく。途中、2ヶ所に大きなテント場がある。行程によっては使えるであろう。川沿いとはいえ、やはり標高が低いためか、次第に暑さが応えてくる。うねうねした川の側をたどり、徒渉を繰り返すうちに大きな沢2本と小沢1本の合流点につく。そこからほんの3分も登れば今日の宿、ウア・ウリ川テントサイトに着く。10時以降の気温上昇により、何人かは暑さでまいっていた。

水場、幕営地


ウア・ウリ川テントサイト
 イミタ峠を下り切った川沿いに10張と20張の2ヶ所あり。水場は川。

 ウア・ウリ川テントサイトはダンロップ10張分、便所の穴も作ってあり、日当たりも良い。水場は川。水浴もできるが、飲用には煮沸か浄化剤がいる。



















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栃木県護国神社